由良比女神社とイカ寄せ浜のイカ伝説

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秘境の神社で初詣!その③隠岐・西ノ島『由良比女神社』

①隠岐一宮 由良比女神社とイカ寄せ浜
②するめ大明神とイカアレルギー
③前言撤回 隠岐の島の初詣事情
③由良比女神社 御朱印

隠岐一宮 由良比女神社とイカ寄せ浜

隠岐・西ノ島。
この地を訪れた観光客が『この島、やたらイカ推しだな』と気付くまでに時間は掛かりません。

西ノ島の玄関である別府港の目の前には6つのスポットライトに照らされたイカ。

この他にも観光マップ・ポスター・看板など、いたる所でイカを目にします。
マンホールもイカ。

熱いイカ推しの理由は隠岐一宮の由良比女神社
目の前の入り江はイカ寄せ浜と呼ばれ、こんな伝説が残されています。

イカ寄せ伝説

その昔、由良比女命が船から海に浸した手を一匹のイカが噛んでしまいました。
それ以来、お詫びのしるしに毎年イカの群が押し寄せるようになりました。

そんなイカ寄せ伝説の残るイカ寄せ浜に、ある年の冬、数万匹を超えるイカが集まった。
浜を埋め尽くすほど大量のイカを拾い、それを売ったお金である者は畑を買い、ある者は水田を買ったのであった。
めでたしめでたし。

っていう、昔話の絵本みたいなエピソードは昭和3年に起きた実話です。

そうなんです。
このイカ寄せ浜には伝説通り本当にイカが集まるんです。

しかもそれは現在まで続いています。
たった1回覗いたくらいでさっさと飛び立っちゃう鶴とは比べ物にならない律義さ。

イカ漁といえば普通は船で海に出て釣り上げるものですが、イカ寄せ浜では浜辺に打ち上げられて座礁したイカを簡単に拾うことができます。

私も子供の頃にイカ寄せ浜でイカを拾った経験があります。
つまり私は伝説の当事者であると言っても過言ではないわけですが、苦しゅうない面を上げい。

イカ寄せ浜に集まるイカは『どうたりいか』と呼ばれています。
ドウタリっていう種類のイカなのかと思ってたけど、正しくはソデイカ(アカイカ)というそうです。

ソデイカ
©wikipedia

ソデイカ(学名: Thysanoteuthis rhombus)は全世界の熱帯から亜熱帯水域にかけて生息するイカの一種である。
成体で胴長約100cm、体重は20kgほど、最高30kgにまで成長する大型の種である。

拾ったイカはもちろん食べてもいいんですが、漁協に持っていくとその場で買い取ってもらえます。
晩御飯のおかず、または臨時収入が手に入る冬のボーナスステージ。

毎年冬になると、イカ寄せ浜に集まる老若男女は狩人の目をしていました。

まだ手が届かない距離にいるうちに『あ!いた!』と指差してしまい、網を持って待ち構えていた高学年や大人達に掻っ攫われる悔しさを経験して島の子供は大人になるのです。

ランドセルを背負った小学生が素手でイカを持ち運んでる姿はごく当たり前の光景でしたが、残念なことにどうたりいかも島の子供の数も最近ではすっかり減ってしまったようです。

ただ、身に染みた習慣ってなかなか取れないもので、ここに来るとやっぱり少し期待しちゃう。

つい海にばかり気を取られがちですが、振り返ると山の中にもイカがいます。

由良比女神社とイカアレルギー

どうたりいかは見つかりそうにないし、そろそろお参りすることにします。

勘の良い皆様におかれましては、もうお気づきなのではないでしょうか?

ここまでイカ尽くしなんだから、手水舎はもう絶対…ねぇ?
水が出てるのが龍の口じゃなくて…ねぇ?

いないんかい。
イカどころか龍もいないよ。

海風がビュンビュン吹いてるから、柄杓が飛んでいかないように紐が結ばれています。

私が子供の頃は、境内の土俵で全校生徒による相撲大会がありました。

『一緒にゴールしようって言ってたのにラストスパートで本気出す奴』がマラソン大会あるあるなら、『せーので土俵出ようって言ってたのにガチで挑んでくる奴』が相撲大会あるある。

門の左右には、やんごとなき雰囲気の人形が置かれています。


誰かモデルになった人物がいるのか、すぐ横の社務所で聞いてみようかと思ったんですが誰も居ませんでした。
ということで、引き続き参道を進みます。

拝殿の欄間にイカの彫刻がされている神社なんて、きっと他にはないんじゃないでしょうか。

元の社は隠岐島前の知夫里島の鳥賊浜にあったそうですが、社が移されるとイカの群れもこの地へ集まるようになったと言われています。

手を噛まれて以来、毎年イカが大群で押し寄せてきて
社を移しても付いて来られて
境内にはいたるところにイカの装飾
なんなら御朱印にまでイカのスタンプがついています。

別名で『するめ大明神』や『いか神様』とも呼ばれていたそうです。

正直ものすごく不本意な気がするんですけど、どうなんでしょうね?

というのも、実は私イカアレルギーなんですよ。
ある日突然発症して以来、食べると蕁麻疹が出るんです。

アレルギー出してごめんねって毎年家まで来られたりイカ雑貨とかもらっても全然嬉しくないけど、神様にもなるとその辺おおらかなんですかね?
どうも他人事と思えなくてハラハラします。

前言撤回 隠岐の島の初詣事情

由良比女神社の御祭神『由良比女命』は、漁業や海上守護の神様として信仰されています。

社殿の横には境内社が3つ並んでいます。

そういえば、今までじっくり見てなかったなぁと社名札を見てみると

3つ並んだ境内社の向かって左の一番大きな社には「出雲大社」「天照皇大神宮」「豊受大神宮」
真ん中の社には「恵比寿宮」
右の社には「龍蛇社」

思いがけず怒涛のビッグネームが並んでいました。

龍蛇神はちょっとどちら様ですか?とググったら、神無月に全国の神様を迎えて出雲大社へ先導する神様なんだそうです。

もうご利益の福袋状態。(語弊)

焼火神社の紹介で、同じ島根県だからって出雲大社へ初詣には行けないと断言しましたが前言撤回します。

めっちゃ行きます。ドヤァ。

そしていよいよ迎えた2018年。
年越し後、新年に浮かれた様子が一切ない真っ暗な道を通って再び由良比女神社へ向かいました。

屋台どころかお守りの授与所さえ開いていません。

海の男たちが信仰する神社には飾りなんてなくていいのです。
ぼんやり灯った灯りがあればいいし、肴はあぶったイカでいい。

由良比女神社 御朱印

宮司さんは社務所に常駐しておらず、御朱印は別府港の前にある観光協会で頂きます。

由良比女神社 アクセス
島根県隠岐郡西ノ島町 浦郷922番地
別府港から車で約15分

参拝料:無料
参拝時間:なし
駐車場:あり

隠岐観光協会

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